建築建材の供給について

2021.05.10

今回は、住宅業界でおこっている問題についてお話させて頂きます。

住宅業界では、建築建材の半分を輸入木材に頼っており、国内加工し、住宅の柱、梁といった材料に使用しています。
皆さんもご存知の通り、木の成長には長い年月が必要!
伐採し、植樹して育てても、樹木が一人前に育つまでのサイクルが、国土の小さな日本では、需要と供給が追いついていません。

主な輸入先として、アメリカ、欧州ですが、
「巣ごもり需要」からきた世界的なコンテナ不足にはじまり(=納品遅延)、米国の旺盛な住宅需要(=経済政策)。
経済政策で住宅ローンが激安!!に加え、オンライン化、在宅ワークが盛んとなり都市部から郊外へ移住する背景など、住宅需要が増加しています。
欧州各国のロックダウンや、営業停止などにより、運ぶものがなくなった海運業が不況に。その影響で船会社のコンテナの返却・売却が発生し、コンテナが不足し、
欧州製材は、陸路で運搬できる地域へ供給されています。
コンテナ不足により、材木だけでなく、設備部品・機械製品の納品遅延、住宅業界の材料以外にも繋がりそうです

その結果、日本に材料が回ってこない...!!そんな現象が起こっています。

影響は深刻で、今年4月から国内大手製材メーカーが減産を決め、受注、出荷調整を行い、5月以降はさらに減産の見通しを示しました。
そこから材料を仕入れる各地の加工工場も材料確保が困難。

確保できたとしても、価格の急騰や、
住宅価格のUPも考えられます

以前にも、東日本大震災、中国の洪水の時、建設資材不足により、「住宅が建てられない」という事態が起こっていたのですが、問題の根本が異なり、今後、業界内外に広がる影響は甚大なものと予想されます。

弊社では、これら事態をうけとめ、材料供給に向けて、取引先各社に働きかけております。
今後の状況につきましては、新しい情報が入り次第お知らせさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

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