緑あふれる住宅地の一角に建てられたシンプルで洗練された住まい。自然に馴染むライトグレーとライトブラウンの外壁でコーディネートされた、やさしい雰囲気の外観が目に留まります。
上品な緑のポストを横目に石畳を進むと、通りから程よく隠された玄関扉があり、その木目の扉を開けると明るい玄関スペースが。家族5人全員の靴を片付けられるたっぷりのシューズクローゼットのおかげで、玄関はすっきりと片付き、広々と清潔です。
そして、玄関を入ってすぐ左手の扉を開けるとLDKに繋がります。天井は落ち着いた木目のクロスで統一。キッチンとダイニングの背面の壁には、グレーのアクセントクロスを採用しました。木のぬくもりを感じさせつつも洗練された大人好みの空間が、居心地のよさを感じさせてくれます。
キッチンから見渡せるリビング空間も広々。正面の明り採りの窓と、リビングの大きな窓からたっぷりの自然光が降り注ぎ、とても心地いい雰囲気。“子どもと顔を合わせたい“との想いからリビング階段にしているのも夫婦の希望です。
奥さんお気に入りのキッチンも使い勝手抜群。夫婦でキッチンに立てるように、広々としたフラットな天板を採用しました。収納も十分に確保しているので、必要な料理道具や食器類も片付けられます。
この家は5人家族の住まい。2階に寝室・ご主人の部屋・子ども部屋3室を用意したことから、残念ながら諦めたのが吹き抜け。そこで、吹き抜けにしたいと考えていたご夫婦の希望を、天井にアクセントをつけることで叶えました。リビングはこの天井のアクセントと大きな窓により、実際の面積よりも広々と感じられます。
そしてもう1ヶ所、夫婦がこだわったのが洗面室にあるアーチの入り口。SNSで気に入ったアイデアを実現したといいます。玄関を入ってすぐに目に留まるこのアーチが、北欧のやさしい雰囲気を演出しているよう。洗面室の奥には、洗濯物を干すこともできる脱衣所を別で用意し、その先にお風呂という間取りです。廊下や通路をほぼつくらず、玄関からLDK、洗面室とぐるりと回れるムダのない回遊動線も、暮らしやすさの理由です。
この家の特徴として、2階には大小様々な全5部屋と納戸まで用意しています。寝室には大容量のクローゼットとご主人の秘密基地とも言える書斎が。自分の趣味をたっぷりと詰め込んだご主人お気に入りの場所です。そして3室ある子ども部屋は、アクセントクロスをそれぞれ子どもたち自身が選んでいます。上品な薄紫、緑、水色の壁が子どもたちの個性を表現。自分でクロスを選んだことで、空間に愛着が湧いたのかもしれません。中学生の長女は部屋で過ごす時間が、なによりお気に入りなんだとか。