夫:住環境を大切にしましたね。この家は「ECOSの家」にしています。屋外の熱気や寒気、湿気を防ぐ様々な工夫で、夏涼しくて冬暖かいのはもちろん、耐震等級3を備えるなど、安心して暮らせるすべてが入った家なんです。
妻:20年前に最初の家を建てているのですが、当時とは設備が全然違います。性能が上がっているので、とても快適です。うちの場合、高機密・高断熱と、さらに24時間全熱交換型換気システムによって家の中はキレイな空気で保たれています。
夫:住み始めて1ヶ月ですが、空気が全然違うのを実感しています。
妻:以前の住まいでは“こたつ”を使っていましたが、この家は暖かくて、朝起きたときから心地いい空気に包まれます。
妻:キッチンの使い勝手は、以前とそこまで変えていませんが、機能性の高いアイランドキッチンを選びました。空間としては、外部から見えないように隠しながら、光も入れたいという希望がありました。大きな窓と中庭を採用したことで、明るい日差しもあってプライベート感もある理想のキッチンになったと思います。
夫:後はカーテンかな?
妻:そうそう。カーテンを付けたくなかったので、ロールスクリーンにしました。
夫:実は、元々天井の高さと窓の高さに数センチの違いがありました。それを、埋め込んだロールスクリーンの凹みで調整しています。一見、普段は見えないようにロールスクリーンそのものを埋め込んで、天井をフラットにしているだけに思えますが、窓のサイズと天井の高さを調整するために生まれたアイデアです。職人さんの技術にも助けられました。
妻:一番のこだわりは、お風呂をなくしてサウナを造ったところですね。
夫:サウナのある施設に足を運んでいろんなサウナを見て回り、最終的には造作しました。ヒーターの出力が良く(温度が上がりやすく)、ロウリュウできるようにしています。すごく心地いいのでいろんな人にオススメしたいですね。
妻:お風呂をなくそうというのは、お風呂掃除が嫌だったというのもあるんです。笑。シャワーでいいかなって。でもサウナは健康にも良くてとても気持ちがいいし、独立した子どもたちも気に入っていて、帰ってくるといつもサウナを楽しんでくれています。
夫:サウナ後に入れる中庭の水風呂もこだわりです。井戸を掘って、井戸水を汲み上げて水風呂にしているんですよ。
妻:水風呂も外から見えないようになっているけど、ちゃんと光は入るようになっています。玄関側の天井、廊下、リビングドアの裏に、磨りガラスを採用し、どの角度からも光を取り入れています。今になってもう少し広くしておけばよかったかも⋯とは思いますが、本当に気持ちが良くて最高ですね。
妻:ALL・INのスタッフさんがたくさん関わってくださったようで、みなさん頑張ってくださって感謝です。
夫:多くの経験と実績のあるスタッフの意見が参考になりました。例えば、住まいのドアは「フルハイドア」の「引き戸」にしているのですが、トイレとウォークインクローゼットの壁の隙間にドアを収納できるように設計してもらったり、そもそもサウナの造作を試みたり、数々の挑戦もあったと思います。難しいことや変わったことをすると不具合がある可能性もあったので助かりましたね。
妻:構想に5年くらい費やしていて、土地が決まってからサイズ感が分かるようになっていったので、妄想が現実になった感じがしています。生活しやすい家事動線はもちろんですが、パントリーの棚をシンデレラフィットするように緻密に(1mm単位で)サイズを計算してもらったりと、無理も聞いていただいたと思います。
夫:本当に感謝ですね。
妻:わたしたちの場合は、20年一緒に暮らしてきて2人の生活のリズムが決まっていたのでその点は(家づくりにおいても)難しくなかったです。子どもの成長は考えなくてよかったですしね。でも将来、歳を重ねてからコンパクトに暮らしていきたいという人には、参考にしてもらえるかもしれません。