昔ながらの集落の一角、川を渡ったところに立つ平屋の家は、深い緑の外壁と庭にむかって大きく取られた開口部が印象的です。造成が難しいといわれた土地ながら、橋の建設を含めて、土地の広さを有効に生かした家づくりを実現しました。屋根には太陽光パネルを設置し、高気密・高断熱のECOSの家で冷暖房効率の良い住まいづくりを叶えています。
玄関に入ると、広い土間と斜めにカットした上がり框が出迎えてくれます。間取りに工夫を重ねたことで、居室以外の廊下スペースはこの玄関まわりだけ。右に進むとLDK。左側の袖壁の裏は洗面台になっていて、その奥にプライベートスペースが続きます。洗面からランドリー、脱衣所を通り、なんとウォークインクローゼットを通り抜けてLDKに出るという無駄のない回遊式の動線です。
リビングはご主人たっての希望で大型テレビを置いても圧迫感のない広々とした空間に。キッチンとダイニング、窓側の天井部分を板張りにして、スタイリッシュなデザインに仕上げました。また、リビング部分だけ天井を一段高くし、スポットライトを配置することで室内に変化と開放感を生み出しています。
新築とあわせて、ご夫婦の念願だったというワンちゃんとの暮らしがスタートし、リビングは恰好の遊び場に。オークの床と無垢の柱が暖かみを添える大空間は、大きく取った掃き出し窓からの日差しが明るく、外とのつながりがさらに広さを演出しています。リビングから望む表庭には、ドッグランをつくる予定とか。
キッチンは圧迫感をなくすために吊り戸棚は設けず、背面に収納たっぷりのカップボードを設けました。アイランド式でぐるりと一周でき、ここからウォークインクローゼットを通ってランドリー、洗面、玄関へとつながります。キッチンの真横に寝室があるのは奥様のアイデア。扉を開けておけば、LDKの冷暖房を共有できるという工夫です。


洗面台は来客が利用することを想定し、ランドリー・脱衣所と扉で分けています。深めの大きなシンクはワンちゃんのシャンプー台も兼ねてのもの。物干しを2本設けたランドリースペースは、24時間全熱交換型換気システムの効果もあり乾燥効率は抜群。造作棚はアイロン台としても活用でき、その下にジャストサイズの家具を置いて、乾いたタオルや肌着などをすぐ収納できます。


ランドリー脇の扉を開けると、ウォークインクローゼット。洋服の間を通り抜ければキッチンにつながり、寝室の扉もすぐ目の前。考えぬかれた家事動線が共働きの家事を助けてくれます。キッチン側のクローゼットの出入り口は、奥様の希望でウェーブ型の垂れ壁にデザインされ、お気に入りのポイントとか。
庭やLDKを広く取った分、寝室や将来の子ども部屋はコンパクトに、という足し算引き算を考えた間取りに。個室には造作の棚や机を設けた一方、子ども部屋は収納にも扉を設けませんでした。ロールスクリーンなどを取り付けられるよう下地だけ施してあり、部屋の用途によってあとから工夫できるようにしています。



土地の広さを無駄にすることなく、メリハリのあるゾーンニングで理想の間取りを叶えられたのも、しっかりとした聞き取りと綿密な打ち合わせがあってこそ。家事をサポートする動線と、ECOSの家ならではの高い住宅性能が、これからの快適な暮らしを支えます。